お兄ちゃん!
Windows の「ワークグループ」に
Linux を入れてあげられないかな?
Windows 同士がお互いを認識して
ファイルをやりとりしたり
ネットワーク内のプリンタなどを
使えるようにする仕組みだね
へぇ!
試してみたい!
Samba のパッケージ名は
samba
だよ
パッケージ管理システムから
インストールしよう
sudo apt install -y samba
うん!準備完了だよ!
今回はゲストに共有する方法で設定するよSamba サーバにアクセスできれば誰でも読み書きができるんだ
自宅内なら良さそうな方法だね!
最初にゲスト用アカウントを確認しよう
samba
や nobody
のようなユーザ名だよ以下でユーザ名一覧を表示できるよ
awk -F: '{ print $1 }' /etc/passwd
うん!
samba
ユーザが新しく追加されている!このユーザが Samba のゲスト用アカウントになるんだね同様にグループも確認してみよう
samba
や nobody
, nogroup
のようなグループ名なんだ以下でグループ名一覧を表示できるよ
awk -F: '{ print $1 }' /etc/group
グループ名も
samba
だったよ!ここまでで必要なアカウントの準備は大丈夫だね!
次はワークグループで共有するディレクトリを作ろう
sudo mkdir -pv /srv/samba/share
ここに共有ファイルが置かれるのね!
そういうことだねでも
sudo
で作ったのでroot
ユーザの持ち物なんだchown
で share
ディレクトリの所有権を変更しようsudo chown -c samba:samba /srv/samba/share
所有権を変更したよ!ということはパーミッションも確認だよね!
そう!所有権とパーミッションはセットだったね!同じくパーミッションも変更しよう全てを許可する
777
にするよsudo chmod -c 777 /srv/samba/share
これでディレクトリの準備は OK かな?
うん大丈夫だよ!
最後に設定ファイルを編集しようSamba の設定ファイルは多くの場合
/etc/samba/smb.conf
だよまずは設定ファイルのバックアップを取ろう
sudo mv -v /etc/samba/smb.conf{,.dist}
これで期待どおりに動かなくても元に戻せて安心だね!
では設定ファイルを作成しよう!今回は紹介なので最低限の設定のみ行うよ
sudo bash -c 'cat > /etc/samba/smb.conf << \EOF
[global] # 全体設定
guest account = samba # ゲストアクセスで使用されるアカウント
workgroup = WORKGROUP # Windows のデフォルトワークグループ名
security = user # 認証方式
[share] # share 設定
path = /srv/samba/share # 共有ディレクトリのパス
writable = yes # 書き込みを許可
guest only = yes # ゲストアクセスのみ許可
guest ok = yes # ゲストアクセスを許可
create mask = 0777 # ファイル作成時のデフォルト権限
directory mask = 0777 # ディレクトリ作成時のデフォルト権限
EOF'
意外と設定項目が少ないんだね!
testparm
はSamba 設定ファイルの書式確認をするよこれを実行してエラーが出ないことを確認しよう!testparm
これも大丈夫だったよ共有するのが楽しみ!
では
systemctl
でSamba を起動して自動起動も有効にしよう!sudo systemctl enable --now samba
Samba は
smbd
と nmbd
の2つのデーモンで成り立っているんだディストリビューションによっては以下のように指定する必要があるかもしれないよsudo systemctl enable --now smbd nmbd
実行後はちゃんと起動したかどうか確認しよう!
sudo systemctl status samba
うん!ちゃんと動いてくれている!
多くの場合 Windows ネットワークにすぐに認識されるよWindows の「ネットワーク」から確認してみよう!
あっ!Windows のネットワークに新しいホスト
carter
が表示されているよ!今回は Linux をWindows ワークグループに参加させられる Samba を扱ったよ!Windows とファイル共有などができるようになるんだ!
これも最も基本的な設定のみの紹介だよ例えば認証しないとアクセスできないなどの設定もできるんだ詳しくは今回の内容を基に検索してみよう!