Lから始まるLinux

5章25話
BOINC
6章1話 リソース
もくじ
6章2話
アーキテクチャ
リソース
若木 みどり(驚き)
お兄ちゃん! Linux に触れるきっかけになった ゲームサーバのページを読んだんだけど 内容を理解できるようになっていて ビックリしたよ!
若木 しげる(笑顔)
それはよかったね! 実力が付いている証拠だよ!
若木 みどり
そこでゲームサーバを含め サーバ管理に興味があるんだけど… 一人前のサーバ管理者になるためには 何を知ればよいのかな?
若木 しげる
まずは「リソース(resource)」を知ろう! これはサーバが使える資源のことだよ 今回は代表的なリソースに 何があるのかを見ていこう!
CPU
若木 しげる
最初は「CPU(Central Processing Unit)」だよ!
若木 みどり
CPU は「コンピュータの脳みそ」 というイメージだよ
若木 しげる
そのイメージは半分だけ正解だよ CPU は「計算」の場なんだ 「記憶」は直近の計算に使う値など わずかしかできないんだよ
若木 みどり
どういう CPU が 性能が良いって 言えるのかな?
若木 しげる
代表的な性能の指標は 「周波数(clock)」だよ 一概には言えないけど この値が大きければ 概ねより高速に 計算できるんだ
若木 しげる
また近年は 「コア(core)」も重要な要素だよ これは「処理チップ」の数なんだ
若木 みどり
「4コア」とか 「マルチコア」とか 聞いたことがあるよ
若木 しげる
コアを多く持っていれば それだけ並列処理ができるんだ まずは「周波数」「コア」 押さえよう!
メモリ
若木 みどり
CPU が「計算」 するんだよね? じゃあ「記憶」 どこにするのかな?
若木 しげる
それが「メモリ(memory)」の役割だよ CPU が使うデータを 広げておくスペースだね メモリには実行中のプログラムや 処理中のデータなどが格納されるよ
若木 みどり
メモリの性能の指標は 何なのかな?
若木 しげる
メモリの性能は CPU と同じく周波数で表されるよ でも周波数より「容量」の方が 影響が大きいんだ メモリ容量が不足した途端に マシンは性能を発揮できなくなるんだ
若木 みどり
メモリは容量を気にするのね! 例えるならメモリは 「作業机の広さ」という イメージかな
ストレージ
若木 しげる
最後は「ストレージ(storage)」だよ ストレージはデータ保管場所なんだ 「SSD(Solid State Drive)」 「HDD(Hard Disk Drive)」という名前で 知っているかもね
若木 みどり
メモリも記憶の場なんだよね? ストレージとは何が違うの?
若木 しげる
メモリは電源が切れると 保持していたデータが消えるんだ この性質を「揮発性(volatile)」と呼ぶよ
若木 しげる
一方、ストレージは 電源を切っても データを保持できる 「不揮発性(non-volatile)」 という性質を持っているよ
若木 しげる
だから電源を落とした後も データを保持するために ストレージが必要なんだ
若木 みどり
突然電源が 切れちゃったときに 保存していないと データが消えるのは このためなんだね
若木 しげる
またメモリは ストレージと比べて高価なんだ 大容量データを保存するには ストレージが欠かせないよ
若木 みどり
ストレージは いいことずくめだね! メモリを使わず 全てストレージに したらダメなのかな?
若木 しげる
実は万能というわけでもないんだ メモリとストレージでは アクセス速度が桁違いに違うんだ そのようにすると 実用に耐えられないぐらい 動作が遅くなるよ
若木 しげる
メモリへのアクセスが 「部屋の本棚に本を取りに行く」 ようなものだとしたら ストレージへのアクセスは 「街の図書館に本を取りに行く」 ようなものだよ
若木 みどり
へぇ… メモリとストレージ それぞれ得意不得意があって 役割分担がされているんだね
若木 みどり
そのストレージの性能は 何で測るのかな?
若木 しげる
読み書きの速度を重視している人もいるけど 多くの人は「容量」を気にしているはずだよ
若木 みどり
SSD と HDD って 何が違うのかな?
若木 しげる
データを保存する 原理が違うんだけど ここでは置いておくね SSD は高速で省電力 HDD は安価で大容量な点が 優れているよ
若木 みどり
メモリが「作業スペース」だとすると ストレージは「長期保管倉庫」なんだね!
まとめ
若木 みどり
今回は「リソース」を学んだよ! 主なリソースに 「CPU」「メモリ」「ストレージ」 があるんだ!
若木 しげる
後でこれらの状況を 調べる方法を紹介するよ!