前回はソースコードを
ビルドする手順を教わったよ!
今回は実際に
ソースコードをビルドしよう!
初めて試すのに
ちょうど良さそうな題材だね!
まずは必要となるパッケージ
gcc
と make
を
インストールしよう!
sudo apt install -y gcc make
OK!インストールできたよ!
次に GNU Hello のソースコードをダウンロードしようまずは作業用ディレクトリ
hello
を作るねmkdir -p ~/hello
ディレクトリを作ったよ!
作成したらそこへ移動しよう
cd ~/hello
うん!次はどうすればいいのかな?
VERSION=2.12.1
curl -LO "https://ftp.gnu.org/gnu/hello/hello-$VERSION.tar.gz"
ダウンロードが終わったよ拡張子が
.tar.gz
ということはtarball なんだね!そのとおり!そのままでは使えないので
tar
で展開しようtar xf "hello-$VERSION.tar.gz"
うん!
hello-$VERSION
というディレクトリが展開されるよその展開されたディレクトリへ移動しよう!cd "hello-$VERSION"
いよいよソースコードとご対面だね
configure
次は configure スクリプトだよまずはどんなオプションがあるか確認しよう!
./configure --help
たくさんオプションがあるけどどれを使えばいいのかな?
一般的にはインストール先を指定する
--prefix
オプションを使うよ以下のようにして実行しよう./configure --prefix=/usr
/usr
へインストールするようにしたよ!make
次に
make
を実行しようmake
おお!
hello
という実行ファイルができた!これはもう動くの?実行ファイルは完成しているよ以下のように動かしてみよう
./hello
うん!やってみるね!
Hello, world!
実行ファイルが期待どおりに動いているね!ビルド成功だよ!
make install
最後に
make install
を実行しよう/usr
配下にファイルを配置するのでsudo
が必要になるよsudo make install
これで
hello
がシステム全体で使えるようになったんだね実行ファイルと一緒に関連ファイルなども適切な場所に配置されるんだ例えば
hello
のマニュアルも配置されて見れるようになっているよman hello
今回は GNU Hello をビルドしてインストールしたよ!こうやってビルドするんだね
パッケージ管理システムから手に入るパッケージは大多数のユーザが使えるよう無難な設定のビルドで作られているんだソースコードからビルドすることで特別な機能を有効にしたり自分の環境に最適化した実行ファイルを作ることができるよ!