fdisk
コマンド
前回はパーティションについて学んだね!
今回はパーティションを
実際に操作してみよう!
ストレージのパーティションを変更すると
そのパーティション上にあったデータは
使えなくなってしまうよ
今回の操作はそのことに注意してね
fdisk
は
パーティションを管理するよ
fdisk [オプション]... デバイス
まずはブロックデバイス一覧を確認しよう!
lsblk
うん!
NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
sda 8:0 0 953.9G 0 disk
├─sda1 8:1 0 512M 0 part /boot
└─sda2 8:2 0 953.4G 0 part /
/dev/sda
がシステムのストレージで/dev/sda1
と /dev/sda2
がそのパーティションだよ未フォーマットの USB メモリを用意したよ!この USB メモリを Linux マシンに差してからもう一度
lsblk
を実行してみよう!やってみるね!
NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
sda 8:0 0 953.9G 0 disk
├─sda1 8:1 0 512M 0 part /boot
└─sda2 8:2 0 953.4G 0 part /
sdb 8:16 0 28.9G 0 disk
sdb
が追加されたね!/dev/sdb
が USB メモリを指すデバイスだよ最初にここにパーティションを作成しよう!Windows や macOS でも使えるようにしたいなぁ
それなら MBR で1つだけのパーティションを作成しよう!この場合
fdisk
は以下のように実行するよsudo fdisk /dev/sdb
ここからパーティションを操作するんだね!
Welcome to fdisk (util-linux 2.37.4).
Changes will remain in memory only, until you decide to write them.
Be careful before using the write command.
Command (m for help): ▌
入力を求められているね
fdisk
は対話的なコマンドなんだ!対話的な操作では以下のようなコマンドを入力して操作するよ
コマンド | 役割 |
---|---|
m | ヘルプを表示 |
p | 現在のパーティション構成を表示 |
l | パーティション種別を表示 |
o | MBR パーティションテーブル新規作成 |
g | GPT パーティションテーブル新規作成 |
n | パーティション作成 |
d | パーティション削除 |
w | 現在のパーティション構成を書き込む |
q | 現在のパーティション構成を破棄して終了 |
MBR でパーティションを作成するのでまずは
o
を指定しよう!Command (m for help): o
Created a new DOS (MBR) disklabel with disk identifier 0xf9885ead.
これでこの USB メモリのパーティションはMBR で作られるんだね!
次に
n
で新しいパーティションを作成しよう!Command (m for help): n
Partition type
p primary (0 primary, 0 extended, 4 free)
e extended (container for logical partitions)
Select (default p): ▌
MBR で作れる基本的な4つのパーティションが
primary
だよextended
で5番目以降のパーティションを作る仕組みがあるんだけど今回はパーティションを1つしか作らないのでprimary
を選ぼうdefault p
となっているのでEnter だけ押せばprimary
となるよじゃあデフォルト設定で進めるね!
Using default response p.
Partition number (1-4, default 1): ▌
今度は「パーティション番号は?」 と聞かれたね
通常パーティション番号は先頭から順番に使うよなのでここでは
1
を指定しようdefault 1
とあるのでEnter だけ押せば1
になるようん!
First sector (2048-60620799, default 2048): ▌
セクターは「利用可能なストレージ領域」 だと思ってもらえれば大丈夫だよ
2048
から 60620799
まで選択可能と言われていて今回作成するパーティションはどこから使い始めるのかを指定するんだdefault 2048
と一番最初の領域がデフォルトになっているねじゃあこれもデフォルトを指定するEnter で進めるよ!Last sector, +/-sectors or +/-size{K,M,G,T,P} (2048-60620799, default 60620799): ▌
そのとおり!デフォルトは一番最後の
60620799
が指定されているのでこのまま Enter を押そう!Created a new partition 1 of type 'Linux' and of size 28.9 GiB.
おー!デフォルトの指定だけでパーティションが作れちゃったよ!でも
type 'Linux'
とLinux で使われるみたいな表示があるけど…パーティションにはその利用目的も一緒に記録されているんだ
t
でその種別を変更しよう!Command (m for help): t
Selected partition 1
Hex code or alias (type L to list all): ▌
ここで種別を指定するんだね
ここでは
FAT32
というフォーマットを指定するよ0c
を入力しよう!うん!
Hex code or alias (type L to list all): 0c
Changed type of partition 'Linux' to 'W95 FAT32 (LBA)'.
種別を指定する番号は
l
コマンドで確認できるよふぅ…パーティションも作ったしその種別もちゃんと指定できたね!
最後にこのパーティションテーブルをUSB メモリに書き込んで終わりだよ
w
コマンドを実行しよう!Command (m for help): w
The partition table has been altered.
Calling ioctl() to re-read partition table.
Syncing disks.
fdisk
が終了して元のシェル操作に戻ったよこの状態で
lsblk
を実行してみよう!作成したパーティションが表示に現れるはずだよlsblk
うん!確認は大事だね!
NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
sda 8:0 0 953.9G 0 disk
├─sda1 8:1 0 512M 0 part /boot
└─sda2 8:2 0 953.4G 0 part /
sdb 8:16 0 28.9G 0 disk
└─sdb1 8:17 0 28.9G 0 part
USB メモリを表す
sdb
の下にsdb1
が追加されたよ!これが今回作成したパーティションなんだね!今回は
fdisk
でパーティションを作成したよ!ちょっと操作が多くて大変だったね!パーティション作成は頻繁に行う操作ではないからね必要になったら調べながら操作するぐらいで大丈夫だよ!
fdisk
は古くからあるパーティション操作ツールなんだたいていのシステムで使えるという利点があるけどより便利に改良されたパーティション操作ツールも存在するよgdisk
parted