Lから始まるLinux

4章12話
nologin
4章13話 マウント
もくじ
4章14話
パーティション
マウント
若木 みどり
お兄ちゃん! USB メモリがあるんだけど Linux で読むには どうすればいいのかな?
若木 しげる
それなら 「マウント(mount)」を使おう! 別のファイルシステムを 現在のファイルシステムに くっつける仕組みだよ
デバイスファイル
若木 しげる
まずは USB メモリを挿す前と後で デバイスファイルがどう変わるか 確認してみよう
若木 しげる
lsblk ブロックデバイス一覧を 表示するよ!
lsblk [オプション]... [デバイスファイル]...
若木 しげる
引数なしで実行すると全てのブロックデバイスを表示しれくれるんだ実行して確認してみよう
lsblk
若木 みどり
うん!
NAME   MAJ:MIN RM   SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
sda      8:0    0 953.9G  0 disk
├─sda1   8:1    0   512M  0 part /boot
└─sda2   8:2    0 953.4G  0 part /
若木 みどり
こんな感じの表示だったよ?
若木 しげる
このシステムにはストレージ sda があってsda1sda2 パーティションを持っていることを意味しているよこれらは /dev 配下でファイルで表現されているんだ
若木 しげる
今度は USB メモリを挿してから同じコマンドを実行してみよう
lsblk
若木 みどり
実行するね!
NAME   MAJ:MIN RM   SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
sda      8:0    0 953.9G  0 disk
├─sda1   8:1    0   512M  0 part /boot
└─sda2   8:2    0 953.4G  0 part /
sdb      8:16   0  28.9G  0 disk
└─sdb1   8:17   0  28.9G  0 part
若木 みどり
USB メモリを挿したら表示が増えたね!
若木 しげる
この場合 sdbUSB メモリを表していてその中のパーティションがsdb1 となっているよ
mount コマンド
若木 しげる
次にマウントポイントを作成してみようこれはマウント先のディレクトリのことだよ/mnt が手動マウント用ディレクトリなのでその下にディレクトリを作ろう!
sudo mkdir /mnt/usb
若木 みどり
うん、作ったよ!
若木 しげる
そうしたら mountマウントしよう!以下のように指定するよ
sudo mount [オプション]... デバイスファイル マウントポイント
若木 しげる
今回の場合は以下のように指定すればいいよ
sudo mount /dev/sdb1 /mnt/usb
若木 みどり
何も表示されなかったけど正常に動作したときはいつもこんな感じだよね
若木 しげる
そうしたら/mnt/usb 配下の中身を見てみよう
ls /mnt/usb
若木 みどり
あっ!USB メモリに保存してあったファイルがある!こうやってマウントポイントにマウントしてUSB メモリの内容を扱うんだね!
umount コマンド
若木 みどり
お兄ちゃんありがとう!USB メモリを使う作業が終わったよ!
若木 しげる
使い終わったら「アンマウント(unmount)」というマウントを解除する操作を行おうアンマウントは umount以下のように行うよ
unmount デバイスファイル
unmount マウントポイント
若木 みどり
デバイスファイル /dev/sdb1 でもマウントポイント /mnt/usb でもどちらでもアンマウントしてくれるんだね!
sudo umount /mnt/usb
若木 しげる
アンマウントが終わったら安全に USB メモリを取り外せるよ/mnt 配下に作ったマウントポイントも削除しておこう
sudo rmdir /mnt/usb
若木 みどり
後片付けも完了だよ!
まとめ
若木 みどり
今回はマウントとアンマウントを学んだよ!mount, umount でシステムに対してストレージを付け外しできるんだ!
若木 しげる
最近のディストリビューションでは自動マウントしてくれることも多くその場合 /media 配下にマウントしてくれるよ手動でのマウントの機会は少なくなったけど重要な操作なので覚えておくといざという時に役に立つよ!