Lから始まるLinux

4章9話
所有権変更
4章10話 特殊なパーミッション
もくじ
4章11話
特殊なパーミッション操作
特殊なパーミッション
若木 しげる
今回は特殊なパーミッションを話そう! 一般ユーザでも設定できるけど 主にスーパユーザが使うものだよ
若木 みどり(驚き)
えっ? そんなものがあるの?
sticky bit
若木 しげる
最初は 「スティッキービット(sticky bit)」だよ このパーミッションが設定されている ディレクトリの下では ファイルの所有者しか 削除や移動ができないんだ
若木 みどり
たくさんのユーザが 使う場所で使いそうだね
若木 しげる
そのとおり! これは /tmp/var/tmp 設定されているよ
SETGID
若木 しげる
次は 「SETGID(set group id)」だよ このパーミッションが 設定されている実行ファイルは どのグループで実行しても ファイルの所有グループで 実行した扱いになるんだ
若木 みどり
うーん?
若木 しげる
SETGID はあまり使われていないよ 実際は次の SETUID が大事なんだ
SETUID
若木 しげる
最後に 「SETUID(set user id)」だよ このパーミッションが 設定されている実行ファイルは どのユーザで実行しても ファイルの所有ユーザが 実行した扱いになるんだ
若木 みどり
SETUID は大事と 言っていたよね?
若木 しげる
SETUID が設定されている 代表は passwd だよ ユーザパスワードが保管されている 設定ファイルは /etc/shadow だけど スーパユーザしか閲覧できないんだ
若木 みどり
それだとスーパユーザ以外 パスワード変更できないよ!
若木 しげる
そこで passwd の所有ユーザは root になっていて SETUID が設定されているんだ
若木 みどり
なるほど! 誰が passwd を実行しても root ユーザが実行したことになるので パスワード管理ファイル /etc/shadow アクセスできるということなんだね!
まとめ
若木 みどり
今回は特殊なパーミッション sticky bit, SETGID, SETUID を学んだよ! ごく一部の特殊な用途のためにあるんだ!
若木 しげる
これらを設定することもできるよ 次回はその設定方法を説明するね!