Lから始まるLinux

2章27話
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2章28話 ワイルドカード
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ブレース展開
ワイルドカード
若木 みどり
調子にのって touch ファイルを作りすぎちゃった! これは削除するのが大変だなぁ…
若木 しげる
それならファイル名を 一つ一つ指定するのではなく 「ワイルドカード(wildcard)」 ファイルを指定しよう!
若木 みどり
ワイルドカード?
若木 しげる
ファイル名を柔軟に 指定できるようにする 記号のことだよ
基本的な使い方
若木 しげる
ワイルドカードには 以下のようなものがあるよ
ワイルドカード 意味
* 任意の文字列
? 任意の一文字
[...] ... の中の一文字
[!...] ... 以外の一文字
若木 みどり(驚き)
へぇ! 直接ファイル名を指定するのではなく 曖昧な表現でファイル名を指定できるのね
若木 しげる
以下はホームディレクトリ直下の ファイルを全て削除するよ
rm ~/*
若木 みどり(笑顔)
これで作りすぎちゃったファイルを簡単に削除できるね!
若木 しげる
rm のときも伝えたけどファイルの削除は慎重にね!
隠しファイル
若木 しげる
注意が一つあるよ通常の使い方だとワイルドカードでは隠しファイルを指定できないんだ
若木 みどり
隠しファイルは普段気にしなくても良いように隠れてくれているんだったよねワイルドカードを使うたびにいつも隠しファイルのことを気にしないといけないとなったら確かに本末転倒だものね!
若木 しげる
隠しファイルを指定したい場合先頭が「ドット(.)」始まっていることを明示的に指定する必要があるよ
若木 みどり
試してみたいけど rm は困るよね?
若木 しげる
それなら ls で試してみようこうすると -a オプションなしでも隠しファイルを確認できるんだ
ls ~/.*
発展的な使い方
若木 しげる
[...][!...]「文字の範囲」でも指定できるんだ
若木 みどり
範囲はどうやって指定するのかな?
若木 しげる
たとえば a-z を指定すればa から z までの文字すなわち英小文字全てというような指定も可能だよ
若木 みどり(笑顔)
英数字全てなら 0-9 だよね!これは便利そう!
まとめ
若木 みどり
今回はワイルドカードを教えてもらったよ!ファイル名を直接指定する場合1文字でも間違ったら「そんなファイルは無い」と言われるけどワイルドカードを使えば当てはまるファイル名を自動で指定してくれるんだね!
若木 しげる
ワイルドカードを使うと規則を見出す論理的思考が鍛えられるよ一番良く使うのは「アスタリスク(*)」なのでこれから使っていこう!